20年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 柄糸のみの毛羽立ち
事例2 モール糸の部分毛羽脱落
事例3 糸の飛び出し
事例4 腿後側の毛羽立ち
事例5 ブクツキの発生

事例1 柄糸のみの毛羽立ち

事例データ
商品 レディースTシャツ
苦情内容 ボーダー柄の黒い糸が毛羽立った。
組成表示 表地:レーヨン68%/ポリエステル29%
取扱い絵表示
苦情品の外観 前身頃で襷状に黒い柄糸の毛羽立ちが認められる
関連する試験データ ピリング JISL1076 I C I 法 5時間 3-4級
取扱注意表示 ドライクリーニングの際にはネットを使用してください。タンブラー乾燥はお避け下さい。
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • タスキ状に発生しており、現象は胸側にあって背中側には見られないことから、シートベルトによる摩擦及びそれに準ずる外力が原因と推定。
  • 2.製品の特性、または技術限界として避けることができない現象と言えるのか?
  • 感性・風合い・軽さを重視すると技術限界と言える。
  • 3,正しい表示と改善点 (素材・企画・デザイン・取扱い等)
  • ・ピリング( I C I 法)試験だけではなく、スナッグなど他の試験方法も加え総合評価する。
  • ・ファッション性を重視したものであり、摩擦や引っかけなどにデリケートな素材であることを消費者に伝えるよう努力する。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。