20年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 柄糸のみの毛羽立ち
事例2 モール糸の部分毛羽脱落
事例3 糸の飛び出し
事例4 腿後側の毛羽立ち
事例5 ブクツキの発生

事例3 糸の飛び出し

事例データ
商品 レディースパンツ
苦情内容 わずかな着用で、部分的に黒い糸が飛び出してきた。
組成表示 表地:ポリエステル100% 裏地:キュプラ100%
取扱い絵表示
苦情品の外観 左裾外側で十数センチ間にわたり、黒い糸が飛ぴ出している。右側でも同じような現象が認められる。
関連する試験データ及び情報 スナッギングJIS L1058 メース法 3級
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • 黒糸が飛び出している位置などの状況を考えると、手持ちのバッグなどによる摩擦や引っかけによって引き出されたものと推定。
    顕微鏡観察すると、白糸と比較して黒糸の撚りが甘く、摩擦などにより黒糸が引き出されやすいと思われる。
    (顕微鏡写真参照)
  • 2.製品の特性、染色の技術限界として避けることのできない現象と言えるのか?
  •  夏物で清涼感を重視した場合、避けがたい現象である。
  • 3.商品を企画・生産・販売する際の注意事項と対策、クリーニングにおける注意事項と対策
  • ・引っかけや摩擦などによって、糸が飛び出しやすいことを取扱注意表示や下げ札に記し、販売時に説明する。
  • ・クリーニング時は、ネットを使用して同浴洗いをしない等、摩擦が発生しないよう注意して処理する。

    ↓黒糸のヨコ糸の撚りだけが甘い

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。