2019年度



第2回 繊維製品関連工場見学会-ツバメタオル㈱

日 時 2019年9月13日(金)   13:30~16:00  
見学先 ツバメタオル㈱
内 容 ・工場見学と講演
ツバメタオル株式会社は、国内のタオル生産工場としては最大規模で、日本一の生産量を誇る工場で、泉佐野で作られる「泉州タオル」の製造工程などのミニ講演と実際の製織工程を見学させていただきました。
参加者数 38名

見学会概要

1. 会社説明  大正2年創業のツバメタオル株式会社は大阪泉州のタオル産地にある日本一の国内生産量を誇るタオル製造会社です。昨今、人と環境にやさしいタオル作りをするためにエコロジー を意識した製品の開発などを進めているタオル製造の老舗企業です。
2. 工場見学  2班に分かれて工場内を見学し、ご説明をいただきました。一部の糊付けや染色加工などは外注ですが、綿糸を製織し、ヘム縫製を行い、検査などの工程を見せていただきました。
 エアージェット織機、ヘリ自動縫製機などを有し、苛性ソーダを使わない有機精錬加工を施しています。インドのオーガニックコットン綿糸、超長綿などを使った製品も販売されています。その他の素材開発も行い、オンリーワンのタオル作りをめざしています。
 24時間稼働を行い、技術と経験を培った地元の事業者ネットワークも活用して製造し、種々の環境にやさしいタオルを提案されています。 3. 講演 タオルの話  重里豊彦会長 ツバメタオル株式会社取締役会長で日本タオル工業組合連合会理事長でもある重里豊彦様よりタオルに関するお話をしていただきました。泉州のタオルは後晒・後染めが多く、柄物は少なく、吸収性が非常に良いタオルを販売しており、日本のタオルのもう一つの産地である今治では先晒・先染めで柄物が多く、見栄えの良いものが多いなどタオル製造に関するお話に加えて、産地の製造・製品の特長についてもお話をしていただきました。
 日本のタオルは手拭いが進化したもので、約130年前に平織りからループパイルを施すことに成功し、最近は環境にやさしい物作り、緊急災害時にもすぐ使用できる吸収性の良いタオルなど販売展開を広げ、競争力の強化により、泉州タオルの活性化を図っていくというお考えがよく伝わってきました。ツバメタオル株式会社の皆様お忙しいところありがとうございました。