19年度

第3回 繊維関連工場見学会-(株)川島織物セルコン

日 時平成19年12月5日
見学先 (株)川島織物セルコン 京都市原事業所 工場・ショールーム
京都市左京区静市市原町265
 (株)川島織物セルコン hホームページ
参加者46名

見学会記

 (株)川島織物セルコンは、染色、デザイン、織りの匠「伝統工芸士」を数多く擁する身装・美術工芸部、インテリアとそのファブリックトレンドを牽引するインテリア事業部、世界の自動車メーカーにファブリックやトリムカバ一・モジュールを供給する自動車事業部の3つの事業部を持ち、各々が生産一貫体制を持つ世界でも大変ユニークな企業です。今回はその生産ラインの一部とショウルー一ム、織物文化館を見学させていただき、見学終了後「ファブリックの一貫生産体制」について講演していただきました。
織物文化館ウェブサイト

見学会後記
 初冬のひんやりとした空気に洛北の厳しい冬の訪れを感じた12月5日、京都市左京区静市市原に在する(株)川島織物セルコン市原事業所の見学会が行われました。
 参加者46名は叡山電車市原駅に集合し、歩いて市原事業所に到着。ご挨拶後見学スケジュール説明があり、身装・美術工芸部、インテリア事業部、自動車事業部の3事業部を柱とした概要説明ビデオ上映の後、2組に分かれて工場(生産棟・工芸棟・インテリアショウルーム・自動車ショウルーム)・織物文化館の見学に移りました。
 ショウルーム(インテリア・自動車)では製品全般を(インテリアではカーテン・カーペット・壁材および平成17年京都迎賓館に納品された綴織壁面装飾「麗花」が、自動車では自動車シート)、工芸棟では手織工場、緞帳・帯などの工程を、生産棟ではカーテンの製造工程を、織物文化館では川島織物が染織の研究のために蒐集した「上代裂」「名物裂」「装束」「衣装」など、織物文化の歴史を知ることのできる染織品、さらに明治宮殿、赤坂東宮御所、昭和新宮殿、京都迎賓館の室内装飾の復元、歴史的資料など約8万点の所蔵・展示品を見学させていただきました。
 見学終了後、後藤 求氏の「ファブリックの一貫生産体制」について講演していただき、天保14年(1843年)創業の川島織物の歴史と「真善美(まこと)」の精神(真は本物づくり、善は信頼感、美は芸術的な一流品)が製品に織り込まれていることを感じ心豊かになるとともに、さらなる発展を願いました。
   安江理子 記