22年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 ドライクリーニング後皮革部分が白化
事例2 プリント裏地にリバースが発生
事例3 ドライクリーニングで白場に色泣き
事例4 ドライクリーニング(石油系)後の白化

事例3 ドライクリーニングで白場に色泣き

事例データ
商品 レディースワンピース
苦情内容 ドライクリーニング(パークロ)実施後、白場への移染が発生した
組成表示 トップ部分:
 ・ポリエステル100%
ボトム部:
 ・ポリエステル47%
 ・レーヨン47%
 ・ポリウレタン6%
取扱い絵表示
苦情品の外観 テープ部分から白場へ色泣きが発生している。

  ラベルが黄ばんでいる(汚染?)
検討内容
  • 1.表示内容は適正だったか?(不適正な場合その理由)
  • ・不適正である。
  • ・テープ部分の組成表示が省略されている。
  • ・パークロに対する堅牢度が低いパーツである。
  • ・帯電防止剤の量で分散染料が付着しやすくなった。
  • ・国内入荷時に試験がなされていなかった。(製品耐ドライクリーニング試験等)
  • ・ポリウレタンからの移染が強く疑われる。
  • ・パークロでも石油系でも同じようなトラブルが発生したのではないか?
  • ・品質表示部分が黄色に変色(通常白と思われる)スカート部分からも移染?
  • 2.表示以外の問題点(素材・企画・デザイン・取扱い等)?
  • ・プリントの耐ドライクリーニング性の確認をしていなかったのではないか。
  • 3,正しい表示と改善点 (素材・企画・デザイン・取扱い等)
  • ・まず、検査機関やクリーニング店などで耐ドライクリーニング性のテストをする。
  • ・上記結果をふまえ、適正な表示に修正(水洗い可、ドライ禁止)する。
  • ・プリントそのものの改善を原産国に要請する。(製品買いの商品ならほぼ不可能)パークロの場合、タンブル不可はできない。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。